不動沢水源の森整備
山形県山形市
水源林のDATA
所在地 | 山形県山形市大字上宝沢 |
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契約年度 | 昭和40年度 |
契約面積 | 157ha |
造林地所有者 | 宝沢生産森林組合 |
造林者 | 同上 |
植栽樹種 | スギ |

<アクセス>
鉄道 | JR奥羽本線「山形駅」下車、車で30分で造林地到着 |
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バス | 「宝沢停留所」下車、徒歩40分で造林地到着 |
車 | 山形自動車道「山形蔵王IC」から15分で造林地到着 |
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水との関わり
不動沢は馬見ヶ崎川の上流に位置し、山形市宝沢集落等の上水道水として6,000m3/日の表流水を供給しています。下流の馬見ヶ崎川は、かんがい面積2,400haを超える村山地方最大のかんがい河川として、地域の農業を支えています。上宝沢造林地を含む約400haの森林は、森と水と人の融合した森林として、平成7年度に「水源の森百選」に選ばれました。
”ココ”の特色
不動沢と馬見ケ崎川の合流付近には、縄文中期の毛倉遺跡と王子向遺跡があり、蔵王連峰を源流とした河川が古代から生活用水及び農業用水として利用されてきました。
山形市の上水道は大正12年から馬見ケ崎川の伏流水を利用して開始されましたが、人口増加による水需要の増加に伴い、昭和33年から馬見ケ崎川の支流不動沢からも表流水の取水をしています。
不動沢地区は昔から炭焼きが盛んで、炭焼き用に森林が伐採されていたため、降雨時には流出土砂により汚濁され生活用水に支障をきたすこともありました。そこで、不動沢水源の確保のため山形市水道部所有林及び地元宝沢生産森林組合の直営林の森林整備に加えて、昭和41年度からは粗悪林相地を対象に約73haの水源林造成事業を行い、良質な水の安定供給や山地災害防止等に大きく寄与しています。
上宝沢造林地内 -
過去から現在そして未来へ
現在の水源林造成事業地
昭和41年からスギ約21万本の苗木を72haに植栽しました。また、平成22年度までに除伐等を実施し、間伐を約16ha実施しました。今後も計画的な除伐・間伐を実施し、広葉樹等の後生樹の導入を図りつつ、多様で健全な森林づくりを進めていきます。
関係者からのメッセージ
※ このメッセージは、「全国の水源林50選」策定当時(平成24年)のものであり、現在の団体名や役職名等と必ずしも一致しない場合があります。