高山村水源の森
群馬県高山村
水源林のDATA
所在地 | 群馬県吾妻郡高山村地内 |
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契約年度 | 昭和36年度 |
契約面積 | 952ha |
造林地所有者 | 高山村外 |
造林者 | 同上 |
植栽樹種 | スギ(17%)・ヒノキ(61%)・アカマツ(10%)・カラマツ(10%)・広葉樹(2%) |

<アクセス>
鉄道 | JR上越新幹線「上毛高原駅」より車で20分で造林地到着 JR上越線「沼田駅」より車で20分・「渋川駅」より車で30分で造林地到着 |
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車 | 関越自動車道「渋川伊香保IC」より30分・「月夜野IC」より20分で造林地到着 |
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水との関わり
当水源林は、吾妻川の支流名久田川を挟んで、連なる山々の稜線沿いに位置しています。造林地の下流域には、5箇所の簡易水道施設があり、高山村の村民4,230人の水需要(1,400m3/日)のほぼすべてを賄うなど、下流域の水源として大きく寄与しています。
”ココ”の特色
高山村では、戦後の荒廃した森林の復興に、森林開発公団(当時)の水源林造成事業を活用してきました。
昭和36年、群馬県内で第1号となる契約が高山村で締結されると、村有林、共有林等が次々と契約され、植林が行われました。当時の植林作業は、愛林組合が結成され、村有林では村職員・村議会議員、共有林では生産森林組合を作るなどして、村を挙げて植林を行っていました。このように、村民一人ひとりが植林作業に携わった歴史から、現在でも村の人々は森林に対し強い愛着と関心をもっています。
村内の水源林造成事業は現在では、28団地、952haとなっており、これは高山村の森林面積の25%を占めています。
なお、最近はスギ・ヒノキの針葉樹に加え、クヌギ・コナラ等の広葉樹の植林にも積極的に取り組んでいます。
水源林造成事業の制度発足以来50年が経過し、荒廃した森林は、緑ゆたかな森林へと生まれ変わりました。
高山村内造林地 -
現在そして未来へ
クヌギの植栽
平成5~6年度にかけて植栽したクヌギ16haを、今後シイタケ原木として販売を予定しています。
また、村内では、近年クヌギやコナラの植栽が盛んとなっています。
基幹作業道
搬出間伐、将来の主伐に向け、路網の整備を重点的に行っています。平成22年度現在の高山村内の路網密度は60m/haに達しており、今後も効果的な施業が実施できるよう路網整備に取り組んでいきます。
関係者からのメッセージ
※ このメッセージは、「全国の水源林50選」策定当時(平成24年)のものであり、現在の団体名や役職名等と必ずしも一致しない場合があります。