一ノ瀬川上流域の水源の森
三重県度会町
水源林のDATA
所在地 | 三重県度会郡度会町川上 外 |
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契約年度 | 昭和41年度 |
契約面積 | 1,401ha |
造林地所有者 | 個人 |
造林者 | 同上 |
植栽樹種 | スギ(17%)・ヒノキ(83%) |

<アクセス>
鉄道 | JR参宮線「伊勢市駅」下車 |
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バス | 道方、中村方面行き「梅橋停留所」下車、徒歩1時間で造林地到着 |
車 | 伊勢自動車道「玉城IC」から県道65号、県道22号を経て50分で度会町南部簡易水道、造林地到着 |
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水との関わり
度会町は、町の北端部を大台ヶ原を源流とする清流・宮川が流れています。一ノ瀬川は宮川の支流の1つで、上流域から源流部にかけて約1,200haの広大な水源林が成林しています。一ノ瀬川の水は農業用水(水田200ha)として利用されているだけでなく、昭和55年には水源林の中央部に度会町南部簡易水道が完成し、約500世帯に生活用水を供給しています。
”ココ”の特色
かつて、一ノ瀬川上流では木炭の生産が盛んに行われていました。しかしエネルギー源の変革により需要は減少、人口は下流の都市へと流れていくようになりました。このような時代の変革の中、地域の人達は「今までのように山を地元の人達が働ける場にしたい」、「豊富な森林を、より経済性の高い山に育てたい」として、発足したばかりの水源林造成事業に取り組んだのです。
その水源林も当初植栽したものは40年生以上になり、大雨が降っても川の水は濁ることがなく、水量も安定するようになりました。このように成熟してきた森林の整備を地域として一体的に進めるため、平成21年10月23日、一ノ瀬地域の森林所有者たちが集まって「一ノ瀬地域林業推進協議会」を設立しました。さらに平成22年2月9日、三重県、度会町、森林農地整備センター、一ノ瀬地域林業推進協議会の森林所有者に、この地域の森林整備を担う、いせしま森林組合を加えた5者で「一ノ瀬地域森林整備推進協定」を締結。全国初の「民民連携」として、お互いの情報を共有しながら効率的な森林整備の実施に取り組んでいます。
平成21年度搬出間伐の実施状況 -
過去から現在そして未来へ
植栽当時(昭和48年)
昭和48年からスギ・ヒノキ約50万本の苗木を125haに植栽しました。
現在(平成23年)
平成9年度から路網の整備を行い、平成21年度末までに約8kmの作業道を作設しています。また、平成21年度からは間伐材等の効率的な搬出のため、全体計画で9.2kmの幹線として活用される作業道整備に着手し、搬出間伐を行いました。
今後も効率的・効果的な路網整備と間伐を中心とした森林整備を進めていきます。
関係者からのメッセージ
※ このメッセージは、「全国の水源林50選」策定当時(平成24年)のものであり、現在の団体名や役職名等と必ずしも一致しない場合があります。