北河内地域の雇用創出と水源の森
石川県能登町
水源林のDATA
所在地 | 石川県鳳珠郡能登町字北河内地内 |
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契約年度 | 昭和39年度~ |
契約面積 | 179ha |
造林地所有者 | 北河内公団分収造林組合 外 |
造林者 | 能登森林組合 |
植栽樹種 | スギ(77%)・ヒノキ(3%)・マツ(20%) |

<アクセス>
鉄道 | 能登鉄道「穴水駅」下車、車で40分で造林地到着 |
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バス | 北鉄奥能登バス「岩井戸停留所」下車、徒歩2時間で造林地到着 |
車 | 能登有料道路「穴水IC」から国道470号を経て30分で造林地到着 |
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水との関わり
上流の鉢伏山を水源とする町野川は、能登町柳田地区の主たる水源であることはもとより、下流域の輪島市にとっても重要な水源となっています。柳田地区では水源林造成事業がいち早く実施され、水源林が整備されたことによって、現在豊かな水が安定的に確保されています。さらには、平成12年4月に着工した北河内ダムが平成22年9月に完成したことで、このダムが地域の水瓶となりました。これにより、過去2度に渡る渇水被害や農業用水の枯渇といった水不足の不安が解消され、上水道への安定した水の供給が期待されています。
”ココ”の特色
昭和39年、森林開発公団(当時)との分収造林契約締結と同時に、旧柳田村に初めて作業班が組織されました。以前は、農林業では生活できず、田植えが終わると集落こぞって都会へ「出稼ぎ」に行くのが常でありました。しかし、水源林造成事業が始まると地元で働く場が出来たことで、契約地を提供した人たちも作業班に加わり、自分たちの山で仕事ができるようになったことから出稼ぎが大幅に減少し、水源林の整備・充実のみならず、地域住民の雇用の点からも大きく貢献してきました。
このことは、村内でのモデルとなり、他の地域においても作業班が組織され、同時に分収造林契約も進み、契約地が段々と増えていきました。
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過去から現在そして未来へ
過去(昭和40年)
昭和40年から昭和44年にかけて、スギを主体に植栽しました。
平成12年から開設されている林道上河内線は、団地のほぼ中央を縦断するような形で現在も開設が進められ、効率的な森林整備に役立っています。
現在(平成23年)
平成19年度には作業道を開設したことにより、今後は、搬出間伐を中心とした木材利用を考えた施業を実施することが可能となりました。
関係者からのメッセージ
※ このメッセージは、「全国の水源林50選」策定当時(平成24年)のものであり、現在の団体名や役職名等と必ずしも一致しない場合があります。