大鏡院さんの森
和歌山県那智勝浦町
水源林のDATA
所在地 | 和歌山県東牟婁郡那智勝浦町大字坂足 |
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契約年度 | 昭和53年度 |
契約面積 | 46ha |
造林地所有者 | 那智勝浦町 |
造林者 | 那智勝浦町森林組合 |
植栽樹種 | スギ(40%)・ヒノキ(60%) |

<アクセス>
鉄道 | JR紀勢本線「紀伊勝浦駅」下車、車で1時間で造林地到着 |
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バス | 町営バス「籠停留所」下車、徒歩1時間で造林地到着 |
車 | 阪和自動車道「南紀田辺IC」から国道311号を経て3時間で造林地到着 |
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水との関わり
紀伊山地から東にのびる那智連峰のひとつである峰山を源流とし熊野灘に注ぐ太田川は、年間4,000mmの降水量に支えられ那智勝浦町・太地町の水道水を安定的に供給しています。当該造林地は地元住民から那智勝浦町に寄付された森林であり、林内には「大鏡院さん」と言う水の神様も祀られています。町はこの森林の水源涵養機能を強化するため積極的に造林することとし、森林開発公団(当時)が行う水源林造成事業により森林整備を進めることとしました。
”ココ”の特色
平年降水量が4,000mmある多雨地帯であり、造林地の下流にある太田川流域では、しばしば大水害に見舞われてきました。昭和33年度には小匠ダムが建設され、上流域で造林事業を実施することにより、大田川沿岸における大水害の発生は無くなりました。
森林開発公団(当時)においても昭和53年より水源林造成事業を積極的に実施し、45haを越える造林事業を実施しています。現在、作業道の開設、間伐の実施により、治山治水等公益的機能を有し、景観的にも優れた森林に生まれ変わりました。
小匠ダム -
過去から現在そして未来へ
植栽当時(昭和58年)
昭和53年~54年にかけてスギ・ヒノキ、約12万本の苗木を39haに植栽しました。
現在(平成23年)
平成21年には作業道を約1Kmを開設し、搬出間伐4ha、441m3の材を販売しましたが、今後も搬出間伐を計画的に実施する予定です。
今後とも木材の有効利用にも資する計画的な森林整備を進めていきます。
関係者からのメッセージ
※ このメッセージは、「全国の水源林50選」策定当時(平成24年)のものであり、現在の団体名や役職名等と必ずしも一致しない場合があります。