国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林整備センター Forest Research and Management Organization

本文へ移動する

十種ケ峰水源の森

山口県山口市

水源林のDATA

<アクセス>

鉄道 JR山口線「徳佐駅」下車、車で20分で造林地到着
バス JR山口線「徳佐駅」~「市場下」20分、バス停から徒歩1時間で造林地到着
中国自動車道「鹿野IC」から国道315号を経て1時間10分で造林地到着
  • 水との関わり

    十種ケ峰水源の森は阿武川の源流域で、大切な水源として2,500m3/日を供給し、下流の水道水や農業用水・わさび畑に供給しています。なお、十種ケ峰水源の森は平成7年8月に「水源の森百選」に選ばれました。

    ”ココ”の特色

    戦後、国の施策として国土の保全、緑化の推進、資源の造成が叫ばれるようになり、山口県は十種ケ峰水源の森一体を緑地環境保全地域等に指定し、国土の保全(保安林政策)の一環として、森林整備を進めてきました。

    こうした中、山口市(旧阿東町)では、昭和36年より森林開発公団(当時)が実施する水源林造成事業を積極的に推進してきました。また、山口市は、市により水源林の整備に関わる事業等に取り組み、従来の薪炭材主体の森林から治山治水等公益的機能を有し、景観的にも優れた森林に生まれ変わりました。

    また、森の一部には、山口県の青少年自然学習の場として県営の青少年野外活動センターが整備されている他、登山、キャンプ等年間を通じ自然とのふれあいの場になっています。

    わさび畑の写真
    わさび畑
  • 過去から現在そして未来へ

    昭和63年と現在(平成23年)の比較写真

    昭和63年

    昭和46年~48年にかけてヒノキ・アカマツなど約20万本の苗木を66haに植栽しました。

    現在(平成23年)

    平成18・19年度に路網の整備を行い、平成20年には搬出間伐を8ha実施し、534m3の材を販売しました。

    今後も、路網整備を図りながら森林整備に努め、間伐材の利用を推進するなど木材資源の有効利用を進めるとともに、針葉樹と広葉樹の混じった針広混交林等の多様で健全な水源林(森林)づくりを進めていきます。

関係者からのメッセージ

元阿東町役場産業振興課長 三浦一夫さんの写真

~私の喜び~

元阿東町役場産業振興課長 三浦一夫さん

私は昭和47年に役場に入り昭和56年から、公団造林の担当者となり阿東町内の水源林造成に携わりました。十種ケ峰水源の森は、阿東町の中でも標高は高く道もない立地状況でした。山に入るには、「市の瀬集落、市場集落及び神角集落」の3箇所から歩いて行き現地調査には大変苦労しました。

立地条件を緩和するため、林道の計画を立て平成5年から地元集落との協議を行い、下流域や防災面に注意を払い現地踏査を行いました。平成12年に「ふるさと林道十種峰線」が完成し大きく変わりました。

私が初めて、造林地に行った時は、「こんな標高が高く笹の多い山は、果たしてうまく成長するのか」と思いましたが、今では、立派な水源林となり地域住民から感謝されていることは私の喜びです。

平成18年度に開設した作業道の写真
平成18年度に開設した作業道

※ このメッセージは、「全国の水源林50選」策定当時(平成24年)のものであり、現在の団体名や役職名等と必ずしも一致しない場合があります。

問い合わせ先

国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林整備センター 山口水源林整備事務所

山口県山口市熊野町1番10号(ニューメディアプラザ山口ビル6階)

tel:083-922-2895 fax:083-922-5676