種子川水源の森の復元
愛媛県新居浜市
水源林のDATA
所在地 | 愛媛県新居浜市種子川山 |
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契約年度 | 昭和38年度 |
契約面積 | 522ha |
造林地所有者 | 新居浜市 |
造林者 | いしづち森林組合 |
植栽樹種 | スギ(22%)・ヒノキ(78%) |

<アクセス>
鉄道 | JR中予讃線「新居浜駅」下車、車で20分で登山道入口、徒歩1時間で造林地到着 |
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バス | 「桧端停留所」下車、徒歩1時間で登山道入口、さらに徒歩1時間で造林地到着 |
車 | 松山自動車道「新居浜IC」から10分で登山道入口、徒歩1時間で造林地到着 |
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水との関わり
「種子川」造林地は新居浜の大切な水源として、計画日最大給水量78,200m3/日の流水を供給する「新居浜市上水道」の上流に位置し、水道水を安定的に供給しています。また、船木地区の核となる農業施設として、受益面積343haを有する重要なかんがい用水として利用されている「池田池」の上流にも位置しています。
”ココ”の特色
船木地区は、地元に本県内の3大池の1つに数えられていた「池田池」がありながら、地元の水田には水を引く権利がありませんでした。
昭和27年、長年船木の人達が求めてきた池田池を、川東四カ村から譲受し船木地区の所有となりました。
そして、昭和30年には土地改良区設立認可を受け、昭和32年の県営かんがい排水事業により、池田池の大改修工事が行われましたが、池田池の直接流域は僅か63haのため、間接流域911haより導水するよう「市場川」、「客谷川」、「考々谷川」より、導入路によって貯水するように改修されました。
こうした中、これら3河川の上流に位置する「種子川」造林地は重要な水源林として今日まで整備されてきました。
契約地からの望む池田池 -
過去から現在そして未来へ
間伐実施状況
昭和40年~47年にかけて425haにスギ・ヒノキなど約158万本の苗木を植栽しました。
植栽が一番多い昭和41年には、34万本の苗木を87haに植付し、延べ6,320人で作業しました。
林内の状況
平成19年度から路網の整備を行い、平成21年度末までに契約地内に約4kmの作業道を開設し、今後も更に作業道の開設を予定しています。
平成21年には搬出間伐を51ha実施し、130m3の材を販売しました。
今後は後生樹の活用を図りながら針葉樹と広葉樹の混じった、多様で健全な森林づくりを進めていきます。
関係者からのメッセージ
※ このメッセージは、「全国の水源林50選」策定当時(平成24年)のものであり、現在の団体名や役職名等と必ずしも一致しない場合があります。