国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林整備センター Forest Research and Management Organization

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うみ(宇美)の山

福岡県宇美町

水源林のDATA

<アクセス>

鉄道 JR香椎線「宇美駅」下車、車で15分で造林地到着
バス 「JR宇美駅停留所」から20分で「障子岳停留所」下車、徒歩25分で造林地到着
九州自動車道「太宰府IC」から30分で造林地到着
  • 水との関わり

    当水源林は、宇美町の給水量12,000t/日をまかなう4つの水系の一つである障子岳水系に属し、当水系の浅井戸、深井戸から3,270t/日を供給しています。

    また、隣の谷の上流部に町営の自然公園「昭和の森」ができた際には、契約地の下部隣接地に農業用ため池として「大久保池」が新設されました。

    ”ココ”の特色

    「極楽寺」と言えばその昔、空海が唐(中国)より教えをもちかえり、「仏道によって人々を救う」を実践している真言宗の小さな草庵です。

    その上流に位置しているのが当水源林です。

    当地はかつて原野でしたが、地元の方々の「山を守りたい、水を守りたい、緑を育てたい」という熱意が通じ、町から土地を買い取り植林することになりました。昭和42年度に地元極楽寺分収造林組合として分収造林契約を締結し、造林事業を推進してきました。

    宇美川の上流域の「昭和の森」は多くの県民の方々に利用されています。

    また、宇美川の上流では、毎年6月になるとたくさんのホタルが舞い遊びます。

    間伐後の林内の写真
    間伐後の林内
  • 過去から現在そして未来へ

    昭和49年と現在(平成23年)の比較写真

    昭和49年

    昭和43年度~46年度にかけてヒノキ約4万9千本の苗木を16haに植栽しました。

    現在(平成23年)

    平成8年度に路網の整備を行い、約800mの作業道を作設しました。

    平成8年度には3ha、13年度には4haの搬出間伐を実施し、177m3の材を販売しました。

    今後は、路網整備をすすめ、引き続き搬出間伐を実施し、多様で健全な森林づくりを進めていきます。

関係者からのメッセージ

極楽寺公団分収造林組合組合長 松田六男さんの写真

~私達の大切な水源~

極楽寺公団分収造林組合組合長 松田六男さん

契約以前、私達の住んでいる周りの山々は原野で荒れていました。子供の頃は、木の実狩りや遊びの場所でもありましたが、当時共有林の役員の方々が協議され「このままではいけない」と思い、自分達で何とか山の手入れをしなければと思っている所に、水源林造成事業のあることがわかり当時の森林開発公団にお願いをされたと聞いています。植林から始まり、今では間伐事業となっていますが、私達兼業集落にも高齢化が進み課題も多い中になんとか現在に至っています。今では、造林地の脇に灌漑用水池(大久保池)も出来、上流には「昭和の森」も整備されています。また、大久保池の水は下流域の生活用水及び農業用水に使用されるまでになり、当時をふり返りながら本当に水源林造成事業をやっていてよかったと思います。

これからも、森林の整備を行い、集落の人達はもちろんのこと、県・町民の人達が「森林浴」など山を楽しむことの出来る山づくりをしたいと思います。

管轄区域の写真
現地をゆく

※ このメッセージは、「全国の水源林50選」策定当時(平成24年)のものであり、現在の団体名や役職名等と必ずしも一致しない場合があります。

問い合わせ先

国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林整備センター 九州整備局

福岡県福岡市博多区博多駅前4丁目11番19号(博多駅前パークサイドビル6階)

tel:092-433-1422 fax:092-433-1427