鉱山を見渡す森
福岡県香春町
水源林のDATA
所在地 | 福岡県田川郡香春町大字採銅所 |
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契約年度 | 昭和37年度~ |
契約面積 | 194ha |
造林地所有者 | 個人 |
造林者 | 同上 |
植栽樹種 | スギ(34%)・ヒノキ(62%)・クロマツ(4%) |

<アクセス>
鉄道 | JR日田英彦山線「採銅所駅」下車、徒歩35分で造林地到着 |
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車 | 九州自動車道「小倉南IC」から国道322号を経て40分で造林地到着 |
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水との関わり
当地は、遠賀川の支川、彦山川の支流、金辺川上流の水源地帯となっています。
下流の長光集落では、契約地の沢からの流水を雑用水あるいは、農業用水として使用しています。(長光集落利水施設 生活雑用水・利用戸数:50戸、農業用水・耕地面積30ha)
また、採銅所の集落では、最近までは水道が整備されておらず、井戸を利用されていました。
”ココ”の特色
ココ香春町には、千三百年前から銅を採掘しているその名も採銅所という地域があります。東大寺大仏建立にも、採銅所の銅が使われたそうです。そして、五木寛之の小説「青春の門」に登場し有名になった、日本でも有数な高品質の石灰石を産出する香春岳。その筑豊地方のシンボルともいえる香春岳を見渡すかのように位置しているのが採銅所団地です。昭和37年から契約を実施し、今では11団地、約200haの契約地となっています。契約前は、一部薪炭林として利用されていましたが、多くは低質かん木、ササ等が密生した水源涵養機能が極端に低い現地で、早急に森林の整備をはかり、水源涵養機能とあわせて土砂流出防備等の保安林機能の回復を図る必要がありました。
冬の造林地 -
過去から現在そして未来へ
昭和56年の現地状況
昭和37年度からスギ・ヒノキ・クロマツなど約84万本の苗木を190haに植栽しました。
現在(平成23年)
平成3年度から路網の整備を行い、平成14年度末までに約16kmの作業道を作設しています。
平成3~15年には搬出間伐を9ha実施し、789m3の材を販売しました。
関係者からのメッセージ
※ このメッセージは、「全国の水源林50選」策定当時(平成24年)のものであり、現在の団体名や役職名等と必ずしも一致しない場合があります。