水源林で林業体験学習
佐賀県唐津市
水源林のDATA
所在地 | 佐賀県唐津市浜玉町平原 |
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契約年度 | 昭和36年度 |
契約面積 | 221ha |
造林地所有者 | 三構(ミカマエ)生産森林組合 |
造林者 | 同上 |
植栽樹種 | スギ(45%)・ヒノキ(55%) |

<アクセス>
鉄道 | JR筑肥線「浜崎駅」下車、車で50分、北部林道経由で造林地到着 |
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車 | 西九州自動車道「浜玉IC」から国道323号を経て40分で造林地到着 |
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水との関わり
当水源林の下流に位置する玉島川は、唐津市北東部の旧七山村や旧浜玉町を通り唐津湾に注ぐ二級河川であり、浜崎簡易水道等に飲料水を供給しています。また、この地域は柑橘類を中心とする果樹栽培や養鶏・養豚等の畜産関係、近年では温暖な気候で福岡都市圏に近いことから野菜を中心としたハウス栽培が盛んであり、それらの農業用水として広く利用されています。しかしながら、河川距離が短いため雨が降れば濁流とともにすぐに海に流れ出し、少雨の場合は渇水が発生することから、山間部には戦前から多くのため池が作られており、地元の水に対する思い入れの大きさがわかります。また、森林については古くから入会林として活用されており、生産森林組合が組織されてからは水源林造成事業を積極的に取り入れ森林整備に力を入れています。
”ココ”の特色
この地域の山系は花崗岩が風化したマサ土であることから、玉島川は多くの砂を運び唐津湾に白砂青松の虹ノ松原を形成しています。反面、山地崩壊が発生しやすいので多様で健全な森林作りを目指しており、景観にも配慮した森林施業を行っています。なお、"ココ"は福岡市中心からは高速道を使うと2時間弱のアクセスであり、林道も整備され入山しやすいことから、社会貢献の一環として平成22年11月にNPO法人「森林(もり)をつくろう」の協力を得て、福岡市内の小学生とその父兄を相手に林業体験学習を実施しました。現地において枝打・椎茸植菌等の林業体験や森林インストラクターによる講座等を行い、お昼には地元から名物「だぶ汁」も提供され、川上と川下の交流が図られました。
造林地から望む唐津湾と虹ノ松原 -
未来を担う子供達に森林の役割や大切さを伝える
枝打・椎茸植菌等の林業体験
子供達は初めての林業体験に戸惑いつつも地元の方々の指導のもと時間が過ぎるのも忘れて熱中しました。
平成23年は国際森林年でもあり、当地において育樹イベントを予定しています。
森林インストラクターによる講座
森林の機能の説明から山の楽しみ方までインストラクターの親しみある解説により子供達は熱心に聞き入ってました。
関係者からのメッセージ
※ このメッセージは、「全国の水源林50選」策定当時(平成24年)のものであり、現在の団体名や役職名等と必ずしも一致しない場合があります。