1.山口県の概要
1.地勢

新植事業(下関市)
山口県は、本州の最西端に位置し、東部が広島・島根県の両県に接し、北は日本海、西は日本海(響灘)、南は瀬戸内海(周防灘)と三方が海に囲まれている。
山口県の面積は、6,110km2で全国第23位となっている。
中国地方の中央部を東西に縦貫する中国山地の主脈が山口・広島・島根三県の境あたりで標高を下げ、山口県内の山岳はその支脈として続いている。高峻な山はまれで多くの山容はなだらかである。
県東部の県境に位置する寂地山、1,337mが最高峰である。
県内を流れる主要水系のうち、阿武川は日本海へ、錦川、佐波川、厚東川及び木屋川は瀬戸内海に注いでいる。
2.地質

間伐事業(萩市)
基岩は、古生代から中生代、さらに新しい第四紀に至る堆積岩、火成岩及び変成岩で構成されている。
日本海側は主として中生代の火山岩、瀬戸内海側は中生代の深成岩、中世層からなる。
なお、県中央部には日本最大のカルスト台地があり、石灰岩層がある。
3.気候

造林用作業道(阿東町)
中国山地を中心として、大きく瀬戸内海沿岸地域、内陸山間地域、日本海沿岸地域の3つに別けられる。
全体的には太平洋側気候だが、日本海側から内陸部にかけては日本海側気候で冬季には曇りの日が多く、積雪量も比較的多い。年平均気温も13度前後と寒冷な気候となる。瀬戸内海側は瀬戸内海式気候で一年を通じて雨量が少なく、年平均気温も15度前後と比較的温暖な気候となる。