1.福井県の概要
地勢・気象
福井県は、北陸地方西部に位置し、木の芽峠及び山中峠の約10kmにわたる山嶺を境にして、嶺北地区と嶺南地区に二分される。嶺北地区は、越前中央部と丹生・南条山地との間にいわゆる越前平野が開けており、このほぼ中央部を流れる九頭竜川の上流は、電源地帯として重要性が大きく、また奥越一帯の山地は、石川・岐阜県と境をなし林産・鉱物の宝庫である。一方、嶺南地区は東西に細長く背後地は山系が連なり、西南部は若狭山地で滋賀県・京都府と境をなし、北方は急傾斜をなして日本海に面している。気候は、北陸特有のいわゆる湿雪多雪地帯で年間平均気温は13.6度、湿度81%、降雨量は海岸線の一部を除いて平地で2,500mm、山間部では3,000mmに達している。降雨日数は年間220日、特に冬季は北西の季節風が強く積雪根雪期間は12月上旬から山間部では5月中旬まで続き、4~5月にかけてフェーン現象が発生することがある。

米俵造林地(大野市)

九頭竜ダム(九頭竜湖)