国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林整備センター Forest Research and Management Organization

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近畿北陸整備局 地勢・地質・気候(奈良県)

1.奈良県の概要

1.地勢

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管野

奈良県は、本州のほぼ中央部、紀伊半島の真ん中に位置し、大阪府・京都府・三重県・和歌山県と隣接する海岸線をもたない内陸県で、県土面積は約3,700km2で全国面積の1%にあたる。地形は県の中央部を紀ノ川(吉野川)に沿って東西に横断する中央構造線により2分され、南側は紀伊山地が分布し、全般に急峻地で東部に日出岳を中心とする大台ケ原、西部には伯母子山地、そして中央に十津川、北山川等の深いV字渓谷に挟まれ、近畿の尾根と称される大峰山脈が連なっている北側は山地と盆地から構成され、宇陀山地、大和高原、奈良盆地、生駒山地からなっている。主要河川は、吉野川本流及び北山川と熊野川があり北山川は大台ケ原山にその源を発し、熊野川は大峰山と高野・龍神に源を発し下流で合流して熊野川となり熊野灘に注いでいる。上流は大台ケ原に象徴されるように全国屈指の多雨地帯でこの豊かな水を利用して治水、利水用のダムが建設され水資源の有効利用が図られており森林は重要水源林として大きな役割を果たしている。

2.地質

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室生

中央構造線南側は花崗岩を基岩とする地帯と秩父古生層の砂岩,泥岩,粘板岩が存在し、中南部は白亜紀の砂岩を主とした泥岩層の中生層が広く分布し、大峰山脈沿には大峰酸性岩と称する石英斑岩・花崗閃緑岩からなる地質がみられる。北側は、花崗岩質岩類を主体に礫層・砂層・泥層の互層で流紋岩質溶結凝灰岩が分布している。土壌は褐色森林土(BD・BB)が多く分布している。

3.気候

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木津川

南側は比較的に温暖で雨量は多く年間で2,000mmを越え、3,000mmを越える年も多く北部の山間部は冷涼で冬季は積雪も多い。北側の奈良盆地を中心とした地域は寒暑の差が大きく内陸性気候を示し、気温は年平均14度前後で降水量は年平均1,300mm~1,500mm程度で積雪は少ない。

2.奈良県における水源林造成事業

業務は、奈良水源林整備事務所が実施しています。

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