1.鹿児島県の概要
1.地勢

棚田
九州本土の南端に位置し、薩摩、大隅の二大半島及び西南に延びる種子島、屋久島、奄美諸島等の島々を有している。
本陸にあっては古期岩層からなる紫尾山系が県の北部を東西に走り、高隈山系は大隅半島の鹿児島湾沿いを、更に半島の外洋に沿って国見山系が北から南に走り急傾斜をなして太平洋に没入している。
県内を流れる河川のうち、一級河川は熊本県白髪岳を水源とし東シナ海に注ぐ川内川、大隅半島の高隈山系に水源を発し太平洋に注ぐ肝属川及び大隅半島北部の曽於市中岳に水源を発し宮崎県都城市・宮崎市を経て太平洋に注ぐ大淀川の3水系を主に河川の数は163水系463河川になる。
2.地質

鹿児島県の地質は各種岩盤類などで形成された基盤の上位に、火山灰に由来する黒ボク土や森林性有機質土が堆積する。県全土が火山灰堆積物に覆われており、本土の約半分がシラス台地となっている。
低山地や山麓部ではシラスの堆積をはじめ凝固火山礫層や固結軽石層などの堆積がみられる。河口部、沿岸域の平野部においても海成の粘性土をほとんど含まず、ほぼ火山性の砂や砂礫、砂質シルトなどを主体に構成される特徴を持つ。
3.気候
温帯気象帯から亜熱帯気象帯への広範囲におよび、気象現象も他の地方に比べ複雑で多岐に渡る。
県本土の平均気温は17~18度で年平均降水量は2,200mmを超え、温暖多雨の気候である。
奄美諸島の気候は年平均19~22度で月平均気温が20度を超える月が、4~10月の7ヶ月にも及び、年平均降水量は2,300mm以上と亜熱帯気候帯に属する。