1.宮崎県の概要
地勢及び気象
宮崎県は九州の東南に位置し、北は大分県、西は熊本県、南は鹿児島県に接し、東方は太平洋に面している。県土は山岳地帯が多く、まとまった平地としては宮崎平野と西北諸県盆地があるくらいで、県境部一帯には北から祖母山、傾山をはじめ、国見山・市房山等の九州山脈の高峰が連なり、南部は霧島火山帯の雄大な山容が展開している。これらを水源に五ヶ瀬川・耳川・一ツ瀬川・大淀川等の河川が太平洋に注ぎ、豊富な水資源をもたらしている。県土面積は約7,700km2で、全国的には北海道を除き14位の広さを有している。森林面積は県土の76%に当たる59万haを占め、全国有数の森林県となっている。また、温暖な気温(年平均17度)と豊富な雨量(年平均2,500mm)に恵まれ、県土は年間緑に包まれ、「太陽と緑のくに」とも呼ばれている。

一ツ瀬ダム周辺の造林地
(宮崎県児湯郡西米良村)

山に優しい丸太組工法による作業道
(宮崎県東臼杵郡北川町)

矢ヶ内川の水源となっている造林地
(宮崎県延岡市)