1.大分県の概要
1.地勢

シリ奥団地(佐伯市)
大分県は、九州北部に位置し、北は周防灘、東は豊後水道に面し、北は福岡県、西は熊本県、南は宮崎県に隣接している。県土の総面積は約6,300km2で、総面積の71%が森林である。地形は、南北に霧島火山帯が縦走、これに添って北西部に英彦山々系、南西部に祖母山々系が連なり、起伏に富む地形を形成している。主要河川は、筑後川、山国川、駅館川、大分川、大野川、番匠川及び北川で、いずれも重要水系である。海岸線は、遠浅の北部海岸、別府湾を囲む中央海岸、リアス式南部海岸の三様で、変化に富む自然環境である。
2.地質
大分県は、活発な火山活動の結果形成された、多彩な地質構造となっている。大分県表層地質図によれば、構造線が臼杵市から熊本県八代市を結んで東西に走り、これを境にして南北で地形地質を異にしている。北方の地域は領家帯と呼ばれ、花崗岩類と変成岩類で特長づけられる。一方、南方の地域は秩父帯、四万十帯で形成された地質である。森林土壌はこれらを基岩として主に褐色森林土(約8割)で構成されているが、一部には火山活動の降灰による黒色土で占められている。
3.気候
「大分県気候誌」によれば、準日本海型、内陸型、山地型、内海型、及び南海型の五つに分かれている。
平均気温 | 年間降雨量 | |
---|---|---|
① 準日本海型 | 15~16度 | 1,500~1,700mm(中津・宇佐地方) |
② 内陸型 | 14~15度 | 1,800~1,900mm(日田地方、但し旧三津江を除く) |
③ 山地型 | 12~14度 | 2,000~2,800mm(旧三津江・玖珠・九重・竹田・旧三重・旧本匠・宇目地方) |
④ 内海型 | 14~16度 | 1,700~2,000mm(別府・大分・豊後大野地方、但し旧三重を除く) |
⑤ 南海型 | 16~17度 | 2,000~2,200mm(津久見・臼杵・佐伯地方但し本匠・宇目を除く) |