国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林整備センター Forest Research and Management Organization

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水源林造成事業

事業のリモデルによる未来に向けた水源の森林づくり

事業のリモデルとは

  • 水源林造成事業については、森林の持つ公益的機能を高度に発揮させる観点から、「独立行政法人整理合理化計画」(平成19年12月閣議決定)等において、契約内容・施業方法を抜本的に見直す「事業のリモデル」を行うこととされました。
  • これを受け、平成20年度以降の新規契約については、広葉樹等の現地植生を活かした長伐期施業等(針広混交林・育成複層林)に取り組むこととするとともに、植栽した造林木を将来主伐する時は、伐採面積を縮小・分散化する施業内容(小面積分散伐採)に限定しています。
  • また、これまでの契約についても、長伐期・育成複層林などの施業方法の見直しを進めています。

リモデルの内容

従来 リモデル後
契約対象地 水源涵養機能の強化を図る重要性の高い流域内に優先し、重点実施 水源涵養機能の強化を図る重要性の高い流域内に限定(2都府県にわたる流域等の重要なダム等の上流などに限定)
森林の将来の姿
《普通伐期・単層林》
  • 50年生程度の針葉樹の単層林
《長伐期の針広混交林・育成複層林》
  • 80年生程度の針葉樹・広葉樹混交林
  • 林齢が異なる森林が混じった育成複層林
施業方法
  1. 伐採時期
  2. 伐採方法
  3. 広葉樹の取扱
《普通伐期・一斉皆伐》
  1. 50年程度(普通伐期)
  2. 一斉皆伐(10~20ha)
  3. 伐採して分収
《長伐期・小面積分散伐採》
  1. 80年程度以上(長伐期)
  2. 小面積分散伐採(1伐区2ha程度)
    育成複層林を造成する場合は、群状または帯状を基本とした複層林誘導伐(1伐区概ね2ha以下)を実施
  3. 針広混交林が維持できるよう、できるだけ広葉樹を残置

針広混交林

当初から生育していた広葉樹等を群状もしくは帯状に残置させるとともに、事業実施後に侵入した広葉樹等も残置させ、これらを活かしながら植栽木を育成することで、針広混交林を造成します。

水源林造成事業における針広混交林造成に向けての手引き(PDF形式:2.4MB)別ウインドウで開きます

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育成複層林

公益的機能を持続的かつ高度に発揮させるため、帯状または群状を基本として複数の樹冠層を構成する育成複層林を造成します。

小面積分散伐採のイメージ

植栽、50年後小面積分散伐採(広葉樹を保残)、60年後小面積分散伐採、80年後小面積分散伐採、以降森林保有者による保全・整備

伐採は、植栽後50年から80年程度にわたり小面積で分散して実施します。伐採後は森林所有者が植栽し、森林の保全・整備を行います。

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